BMS DP 譜面を作ってみよう
========================
BMS 界隈では貴重なダブルプレイ(DP)譜面。10KEYS とか 14KEYS のことですね。
最近では差分勢が活発(BOF では差分作成大会が開催されるほど)なので、ワリと揃うのですが、
自分の作品を出来るだけ多くの人にアピールするためにも、自作してみてはどうでしょうか。
ここでは、ある程度 BMS を作ったことがある人向けに、簡単な DP 譜面作成のノウハウを紹介しようと思います。
========================
DP 譜面に興味を持ってみよう
DP 譜面、プレイしたことが無い人は「難しいそう」とか「プレイしたことないからどんな譜面が一般的かわからない」とか
考えてしまい、敬遠しがちなのかなと思います。
確かに、DP 譜面はまず鍵盤配置を覚えないといけないし、鍵盤とスクラッチの移動も難易度が高く、気軽に始めにくいプレイスタイルです。
また、譜面の置き方次第で、シングルプレイ(SP)だとどうってことないのに、DP になると一気に高難度化してしまうとか…
バランスも重要になってきます。
でもよくよく考えてみるとそんなに難しいことではありません。
考え方は意外と SP と似ていて、ある程度譜面制作に慣れてる人であれば、すんなり作れるようになります。
いきなり良譜面なんて作れないので、試しに練習がてら作ってみると良いと思います。
========================
DP 譜面によく見られる配置とは?(ノーマル譜面編)
SP のノーマル譜面を作ったことはありますか?
大体はメロディかドラムだけで、両方が合わさることは少ないでしょう。つまり同時押しが少ないってことです。
☆1〜5 くらいが目安です。
メロディなら、思いっきりばらしてしまいましょう。音階が合っていればワリと適当で良かったりします。
乱打も良いと思います。
2 個ずつ分けても良いと思います。
こんな感じでも十分楽しくなります。鍵盤の位置を覚える練習にもなります。
考え方は大体 SP と一緒でしょ!?(
続いてはドラム。
四つ打ち曲だとわかりやすいです。
ずっと同じだと飽きるので、左右逆のパターンも用意しましょう。
4 小節間隔が一般的ですが、慣れてきたら 2 小節間隔にしたり、曲に合わせてだんだん間隔を狭めていっても良いと思います。
ノーマル譜面は大体こんな感じで良いでしょう。
そのまんまだといまいち面白みが無いので、演奏感を無くさない程度に工夫してみるのも良いと思いますが、
このページを全部読み切った後の方が良いかもしれません。
========================
DP 譜面によく見られる配置とは?(ハイパー譜面編)
ハイパー譜面は、バスドラム+メロディだったり、16 分のアルペジオなどがよく出てきますね。
☆6〜9 くらいが目安です。
バスドラム+メロディだったら、SP をプレイする時の指配置を考えてみましょう。
バスドラム+αは左手、メロディは右手で処理することが多いです。これをそのまま左右に分割します。
せっかく広いスペースがあるんだから、2 分間隔のスネアも入れてみましょう。
裏打ちハイハットを入れてみても良いですが、バスドラ+スネア+ハイハットは結構しんどいので抑え目に。
ノーマルと同じく、一定間隔で左右を入れ替え。
バスドラを左 1、スネアを右 7 に割り当てて、その間にメロディを配置するとなかなか面白いです。
16 分のアルペジオなど、早い配置は、ノーマルの時に説明したようなばらし方が合います。
14KEYS という幅広いスペースを使うため、こんな感じに大階段を置く事もできます。
隣接したノートが同じ色だと見やすいし叩きやすいです。
スネアロール等のトリルはアルペジオのように乱打にしても良いですが、
思い切って片手処理をさせると、やりがいがあって面白いです。
ただし、もう片方はできるだけ易しめにしないと難易度が跳ね上がるので注意です。
4 つ同時押し。左右にばらしても良いですが、片手で 1357 を処理するのはなかなか気持ち良いです。
SP を踏襲しつつも、DP 独特な配置を感じませんか?
7KEYS では狭く感じたけど、14KEYS という広いスペースなら、配置の幅がグンと広がります。
========================
ここでちょっとスクラッチの使い方について
"無理皿"や"隣接皿"という言葉を聞いたことがありますか?
スクラッチと鍵盤の同時押しを片手で処理する場合、処理できるのは大体スクラッチに隣接する 3 つくらいの鍵盤です。
SP だと Scr+1(2P なら Scr+7)とかが頻繁に出てくると思います。
DP だとこういう配置はやや敬遠されます。ただでさえスクラッチと鍵盤の移動が大変なのに、
更にスクラッチ+鍵盤(いわゆる隣接皿)の位置を覚えるのも大変ですし、
Scr+4 など届かない配置(いわゆる無理皿)が来たら両方でグレートを出すのはほぼ不可能です。
上級者にとっては寧ろこれが醍醐味になってきたりもするわけですが(
なので、基本的に片側にスクラッチを置いたら、そっちには鍵盤を配置しません。BGM に回します。
例えばこんな感じにです。
ちょっと作りにくく感じるかもしれませんが、こういった弊害があっても十分面白い譜面が作れます。
例えば、4 分間隔の同時押し+スクラッチがあったとします。
SP だと普通に鍵盤とスクラッチを同時処理するだけですが、DP だとこんな感じに左右振りをさせることができます。
あんまりやりすぎると高難度化しますが、適度に入れればメリハリがでます。
ヒップホップ系などスクラッチが多い曲は、一定間隔で左右を入れ替えましょう。
左手と右手で両方皿回しを楽しむことができます。
最後にターン!とカッコよく終わらせる時は、両方のスクラッチを同時に回させるとイイ感じです。
このように、DP 独特のスクラッチ配置ができます。
無理皿や隣接皿と呼ばれるものが無ければ、ワリと自由に置いて良い物なので、
色んな配置を研究してみてください。
========================
DP 譜面によく見られる配置とは?(アナザー譜面編)
アナザー譜面となると、より特徴的な譜面が似合う難易度になります。
片手で 16 分のアルペジオを処理したり、速い乱打にドラムがくっついてくるなど…
SP では置きにくかった、5 つ以上の同時押しを気軽に配置できるのも DPA の素敵なところです。ハイパーでもアリですが。
☆9〜12 くらい目安で説明します。
ハイパーで妥協していたバスドラム+スネア+ハイハットは、こんな感じで置いてみましょう。
片方はメロディで。
同じリズムでも色んなパターンを用意してみます。
交互乱打があれば、その表拍にバスドラをくっつけてみましょう。あくまで交互乱打のままにした方がこの辺の難易度だと楽しいです。
これに限らず言えることですが、一定間隔で左右入れ替えをするとメリハリが出ます。
SP の高難度で出てくる二重階段。綺麗に左右に分割してみましょう。キレイだし叩いていて楽しいです。
難しいけど。
16 分のメロディでも、高音低音でそれぞれ流れがあるなら、それを左右に割り当ててみましょう。
ピアノの音だと特に演奏感が出ます。おぉぉおおオレピアノ弾いてる!!!みたいな(
同じメロディが 2 パート分あるなら、ドラムを左右に分割しつつ、メロディも左右に分割します。
SP だと狭くて見にくくなりがちな配置が、DP だと非常に見やすくスマートになります。
難易度が結構上がりますが、桂馬押しはなかなか曲者です。
これを片手で処理するというのも、SP ではなかなかない事でしょう。
左右の演奏感を感じられる DP ですが、ごちゃっとした配置もバランスよく入れちゃいます。
だいたいこんな感じです。身近に上級者がいるなら試しにプレイして貰ってみたりすると、
率直な感想だったり、アドバイスを貰えたりするかもしれません。
感想を貰えるとモチベーションがあがりますよね!ね!
========================
人間の手の関節に合わせた配置を考えてみる
さて、ここから難題です。難題と言っても、必ず心がけなければならないわけではなく、
そのままでも十分に楽しめます(やりがいがあって)。
ただ、よりスマートに叩ける配置や、意図的に捻った配置を目指すなら、
人間の手の関節に合わせた配置を考えてみましょう。
DP のホームポジションは人それぞれですが、基本は両方とも 12467 にそれぞれの指を置くでしょう。
白鍵盤は配置によって全ての指を活用しますが、黒鍵盤は、薬指、中指、人差し指が一番使われやすいです。
なので、このホームポジションをベースに、同時押しや 16 分押しの配置を考えると良いでしょう。
同時押しであればこんな感じです。左の画像が押しやすい配置、右の画像が押しにくい配置です。
16 分に関しても一緒のことが言えます。
単純なポジション移動は良いのですが、手をクネッと捻るタイプの配置は押しづらく、慣れていないと反応もできなくなります。
もちろん、それもメリハリを付ける要素になるので、たまにはあっても良いでしょう。
========================
まとめ
ざっと説明しましたが、こんな感じになります。
色んな人の DP 譜面を見るなり、早速自作してみるなりして、少しでも DP 譜面作成に興味を持っていただければと思います。
ここまでお読み頂きありがとうございました!
========================
return...
(C) 2008- Y.W All rights reserved.